アルミの人体への影響

アルミは普段食べ物などから摂取している

アルミは単体の状態で体内に摂取することはほとんどありませんが、化合物という形で食品や飲料などに含まれることは多くあります。

そのため、ほとんどの人は、知らず知らずのうちにアルミを体内に取り入れていることになるのです。
特に貝類や海藻類などにアルミが多く含まれています。

また、アルミ製の鍋ややかんなどを使っている場合には、少しずつ溶け出しているのです。

その量は非常に少ないですが、溶け出したアルミは料理やお湯などに混ざることになります。

こうして、特に意識することなく日常的に体内にアルミが取り入れられているわけですが、そのうち大部分は体外へ排出される仕組みになっています。

消化器官で吸収されるなどして体内に留まる量はほんの僅かです。

アルミを意識して避けるような食生活をしなくても、健康を害せず長生きしている人はたくさんいます。ただ、一度に大量のアルミを摂取するのは避けた方が無難でしょう。

特に小さい子どもに関しては注意が必要です。

 

アルミとアルツハイマー病との関係

アルミの摂取量とアルツハイマー病が関係あるのではないかと、指摘されることが少なくありません。
アルミに対して、何となく脳に悪い影響を与えるようなイメージを持っている人もいるでしょう。

アルツハイマー病にかからないようにするため、アルミ製の鍋ややかんを使わないようにしている人もいるくらいです。

そして、過去に研究機関などで、アルミとアルツハイマー病との関係について、何度か研究が行われて来ました。

その結果、アルミの摂取量とアルツハイマー病の発病率との間に明確な因果関係は特に見つからなかったのです。

日本国内だけでなく、海外の研究機関においても同様の結論に至っています。

ただ、アルミを過剰に摂取してしまうと、体内に残留するアルミの量も増えます。そうなると、老廃物をろ過する働きのある腎臓などに影響が出る可能性があります。

それでも、1日あたりのアルミ摂取量が14ミリグラムを超えないようにしていれば、それほど心配はないでしょう。

ごく一般的な食生活をしている場合の1日のアルミ摂取量は約4.5ミリグラムです。